『さよならの森へ』

『さよならの森へ』本編に含まれない、ちょっとした小話や制作の裏話などです。
プレイ後に気になる点がありましたら、トピックを選んでお読みいただけます。

本編に含まれない話など

青い蝶の由来
蝶の形は、花の蜜を吸い上げる(=記憶を抜き出す)事と絡めて。
青の色は、依頼人と母の瞳の色、ひいては別れた祖父の瞳の色でした。
依頼人と黒い外套
依頼人が黒い外套に反応するシーン。
この黒い外套は、祖母が初めて一家を訪ねた日(=シナリオ開始時のモノローグ)にまとっていたものであり、依頼人→祖母にとっての『貴方に出会った日』を思い出すものでした。
作中のスキル12種+1
今回はエネミー用、PC配布用にそれぞれ6枚+1作りました。
それぞれのPCが辿ったEDと、魔女の記憶になぞらえた遺品を使った絵札にしています。

青い蝶のスキル(肯定)

PCに配布されるスキル(否定)

最後の一枚はお手元に。

依頼人の結婚相手について
結婚相手でした。
敗北イベント

3日目・夜の戦闘の敗北イベントです。レベル1でもクリアできる戦闘を意識したので、あまりプレイヤーの方の目にふれることのない一幕だったかもしれません。

没ネタ
制作の関係で没になった要素などです。供養。

ED2分岐ルート

敵対ルート・2日目の路地で、「(同行者)に従う」を選んだ場合のルートです。
主人公、目を覚ますと宵の口、殺風景な部屋に転がされている。視界の端には武器の手入れをする同行者の姿が…というシーン。いわゆる尋問ですね。
背中を向け合いながらぽつぽつと言葉を交わし、最後には同行者が目を離したすきに主人公は窓から逃亡し、魔女の日記を得て森へ向かう…と合流する流れでした。

三人目ルート
三人組が好きなので、元々は三人目ルートを考えていました。
二日目の朝(同行者が主人公を忘れたあと)以降に加わる三人目の仲間が、二人の仲を取りもったり、或いはひっかきまわす役回りです。
現在の二人版より穏やかに解決するルートですが、森へは行かなかったかもしれません(いわゆる真相ENDでないルート)。

「やめておけよ。お前が、後悔する」
「彼は君を、大事にしすぎていたのかもしれないね」

性格・ろくでなし
憔悴して自分を呼び止めるNPC(主人公)に、「面白そう、わくわくする」と印象を持つ同行者PC向けの性格分岐です。傘を渡しますが、姿は消します。以降、一人で調査をする主人公の元にどこからか現れては気まぐれに関わってくるルートです。

「俺たち、知り合いだったんでしょ?どうして俺のことずっと警戒してるの?」

あまり良い人ではないかもしれません。

Pyの機能について
Pyってこんな事が出来るんだ…というお声が多かったので、シナリオ内で使用したPyの機能について参考までに。長らく1.50で制作していたので、1.50→Pyと移行した者の個人的な感想です。あまり難しい機能は使っていません。

— 主な点 —

BGM+環境音を同時に流せる
『さよならの森へ』は元々1.50で制作していたシナリオでした。

Py専用にした理由は、Py専用なら2つのBGMを同時に流せるからでした。雨のシーン(BGM+雨)、戦闘シーン(BGM+刃物の音)などですね。

使い始めてから、色々な機能があるんだなぁと試していったのですが、移行した際の理由は大変シンプルなものでした。

最初はXEditorのUIに不慣れだったので(長い間ふれていなかった大きな理由でした…)、1.50で途中まで作ったシナリオを横に並べ、それを真似してもう一度組み直す作業で慣らしていきました。

メモ帳で口調分け
 

メモ帳などのテキストアプリで口調分けしています(スクリプト変換)。
個人的には楽なので1.50制作の時から口調分けだけXEditorでしていました。

— 細かいところ —

セルのレイヤー表示
いわゆる前面セル。ペイントソフトを使う方なら、レイヤーを想像してもらえれば大体それです。NEXTでもよく見かけますね。
任意の場所で音量を調整

任意の場所で音量を調整できます。文字を読むシーンでは小さくしたり、感情の動くシーンでは大きくしたりしていました。
音源のループ回数を指定

音源のループするか否か&回数を指定できます。BGMを一回だけ流す(繰り返さない)、鐘の音を4回鳴らす…などですね。
BGMのフェードイン/アウト

音楽が段々大きく/小さくなるあれです。ブツ切りにならないのが嬉しいですね。
パーティ表示↑↓の速さを指定

パーティを表示する速さを指定できます。ゆっくり歩いてくるシーン、駆け寄るシーンなどに合わせて。

ちなみにパーティ表示だけでなく、カードや背景の表示速度もシナリオ側から指定できるようになったのが便利でした…(たくさんの蝶々カードを反転するシーンなど)

お借りしているロダ

折にふれてアップローダーの話題を見かけるので追記しました。
現在はDropboxをお借りしています(正確にはアップローダーではないのですが)。

Dropbox

Dropboxの良いところ
・上書き更新が可能◎→DLリンクが変化しない
・漫画等の広告がない

Dropboxの気になるところ
DL数が分からない

uploader等ではDL状況が把握できるので、これが不便な方はいるかもしれません。

私の場合はお借りしているWordPressのプラグイン(リンク生成&クリック数カウント)と合わせて使っています。